[8月14日(日)]
ヴェローナ

ヴェローナ音楽祭

列車の朝食
久しぶりの車中泊だったが、疲れているのかぐっすり眠れた。
到着1時間ほど前に車掌が朝食を持ってきてくれた。質素な内容だが、車中の個室で車掌が給仕してくれる朝食はまた格別だ。
列車は10分程遅れてベローナに到着。東西南北に線路が伸びる鉄道の要衝。
休日の朝早いせいか構内は閑散としていてお店は全て閉まっているが、荷物預かり所だけは開いていたのでチェックインできるまでの間、荷物を預けることにする。荷物の検査はなかったが、預ける際にパスポートのコピーをとられた。

ヌオーヴァ門

中心部の大通り
とりあえず中心部へ行くことにする。地図で見る限り、歩けない距離ではなさそうなので歩いて行くことに。ヨーロッパはどこも街並みを眺めながら散歩するだけでも楽しい。途中で宿泊するホテルの位置を確認する。
少し歩いたものの、15分程で市の中心部、ブラ広場に到着。ベローナカードを買いに観光案内所に行ってみるがまだ開いていない。仕方がないので、市街を散策することにする。
ブラ広場の入口

アレーナの前の大道具
アレーナは広場に隣接しているのだが、アレーナの前はオペラの舞台セットが野ざらしにされている。簡単にロープを張っているだけなのだが、こんな扱いで良いのか?
市内はこじんまりしている。お店も観光名所もまだどこも開いていないので、ざっと歩くだけなら1時間もかからない。
市庁舎

ヴェローナのマドンナ
街の中はどこを見ても絵になる。普段歩くことが嫌いな自分でも、散歩してるだけで楽しい。思わず写真を撮りまくってしまう。

お土産屋はまだ閉まってる

エルベ広場

スカラ家の墓

スカラ家の墓
そのうち観光案内所が開く時間になったので、中心部へ戻る。
ところが、何故か観光案内所ではベローナカードが売っていないそうな。どこで買うの?って聞くと、そこら辺にあるお土産やさんやタバコ屋で買えるとか。なんのための観光案内所やら…

第二次大戦の時のモニュメント

どこの写真だっけ…
しかしここの受付にいた人はなかなかの好青年だった。日本語を勉強してるとかでこちらが日本人だと判ると、とてもきれいな発音で日本語で話しかけてくれた。
案内所を出てすぐ近くのおみやげ屋さんでベローナカードを購入。このカード、ベローナの主だった観光名所に入れる他に、バスの一日乗車券も兼ねる便利なカード。これで早速観光に繰り出す。
民家の壁にあったモニュメント

ジュリエッタのバルコニー
最初に行くのはジュリエッタの家。そうここベローナはロミオとジュリエットの舞台になった街。
中庭にあるジュリエッタの像は、写真を撮る観光客で大混雑。しかし家の中はガラ空きだった。
ジュリエッタの像

大混雑の中庭

ジュリエッタのベッド

ローマ劇場がある一画
次はテアトルロマーノ。昔のローマ風劇場の後だ。しかし相当な数の階段を上らされる。朝から結構歩き回った後だったので、足が痛い。しかも入り口に到着してみると、見学は午後からとの無情な表示…
もう少し上ると展望台があるので、がんばって登りきることにする。苦労して登った展望台は、市内が一望でき絶景だった。
市内を一望できる

市内を流れるアディジェ川
景色を眺めながら休憩した後、そろそろチェックインできる時間が近づいてきたので駅に戻ることにする。
降りたところで適当なバスに乗ったら運良く駅まで行けた。なんか海外でとりあえずバスに乗った時に、外したことがないな〜
荷物を受け取り、バスに乗ってホテルまで。チェックインの1時間前だったがまだ部屋の準備ができないそうなので、フロントで荷物を預かってもらうことに。フロントではベローナは初めてかときかれ、丁寧に観光地からレストランのあるところまで地図で教えてくれる。チェックインの時間までご飯でも食べてきたら?と美味しいというお店まで教えてくれた。
ホテルヴェローナ

ブラ広場の噴水
言われた通り、広場に面したレストランでお昼を食べる。空は青空が広がり、パラソルを広げた屋外のテーブルは開放感たっぷり。ピザとパスタに飲み物を頼むが、どれも美味しい。
ご飯を食べていると、アコーディオンを持った少年が殆ど弾かずに客に金をせびりにくる。その度に店のウェイターに追い返されるが、しつこくすきを見て物乞いをしていた。
ご飯を食べ終わる頃にはチェックインの時間が過ぎていた。ホテルに戻り部屋に入る。新婚旅行おめでとうというメッセージと共に、ウェルカムフルーツが用意されていた。ちょっとうれしい。部屋は今までのヒルトンに比べると多少装飾品等が落ちるが、それでも清潔で狭くもなく、なによりもイタリアンテイストを感じさせる内装がすっきりしていて良い。
ウェルカムフルーツ
ホテル・ヴェローナの詳しいレポートはこちらを参照してください。

アレーナ
荷物を広げて落ち着いた後、懸案のオペラのチケットを引き取りに行く。日本からインターネットで予約と支払いは済ませてあるものの、チケットは現地引渡しになっていた。相手はなんせイタリア人だから、きっと手違いがあるにちがいない…とずっと不安だった。(偏見?)
チケットセンターは混雑していた。順番がきて日本から印刷した引換券とパスポートを提示すると、あっさり発券してくれた。う〜ん、うれしいんだけど、なんか拍子抜け。
さてこれで観光に専念できる。早速近くのアレーナの見学に。今晩オペラを見に行くんだから今行かなくても良いかなと思ったけど、昼間明るいうちに全体を見ておきたかったので行くことにする。
舞台では今晩のセッティングが行われている。でも全然できあがってないように見えるけど、本番までに間に合うのかちょっと不安。
アレーナは東京ドームのようなイメージでいたけど、意外に狭く感じる。もちろん、オペラのセットとしてはかなり大きい。
アレーナの見学を終えると、先ほどのチケットセンターは大行列になっていた。早めに引き換えておいて良かった。

ランベルティの塔
次はランベルティの塔。ここはエレベータで登るのと階段で登るので入場料が違ってくる。でもベローナカードならエレベータで登ることができるのでらくらく。
入り口で入場券をチェックしているおじさんに「日本人?」てたずねられる。そうだよって言うと何故か「リラ!!」とにこにこしながら言われた。「リラってなに?」って聞いてもイタリア語でペラペラ喋るだけで、結局なんのことだったのかさっぱり解らなかった。

塔の鐘は落書きだらけ
ここからの眺めも気持ちが良い。確か市内で一番高い建築物のなので、周囲が良く見渡せる。アレーナが意外と小さく見えた。

市内が良く見渡せる

以外と小さく見えるアレーナ
次はドゥオモ。有名なフィレンツェよりも小さいが、壮麗な装飾はすばらしい。
サン・ゼーノ・マッジョーレ教会

スカリジェロ橋
その後、スカリジェロ橋、市立博物館と見て周ったところで17時頃。
殆どの観光名所は閉まってしまう時間なのでホテルに帰ることにする。ところがこの頃から雲行きが怪しくなってきている。
部屋に帰るとちょうど清掃中だった。おばちゃんに直接チップを渡すとにこにこして「ぐらーちぇ」。
この頃になると大雨、雷、突風が吹き荒れる。まるで台風が直撃したかのような天気だ。さすがに今日はだめかと絶望的になるが、開演1時間くらい前にはなんとかすべて収まって晴れてくる。ほっと一安心。

開演前の様子
文字通り晴れてオペラに向かうが、外は意外と寒い。念のためユトレヒトで買った革ジャンを持って行く。
ヴェローナ音楽祭の詳しいレポートはこちらを参照してください。
既に深夜の0時をまわっているが、外に出るとオペラの閉幕にあわせてまだレストランが営業している。しかしどこも混んでいるうえに体調が悪くなったので、途中の屋台でピザを買って部屋で食べることにした。
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