アレーナ・ヴェローナ
(ヴェローナ音楽祭)
(その1)
http://www.arena.it/

2005年8月14日(日)
21:00開演

Daniel Oren, direttore
ヴェローナの街の中心部、ブラ広場に面してアレーナは建っている。アレーナの前には、オペラで使われる大道具やセットがそのまま野晒しにされている。こんなことでいいのか?いかにもイタリアらしい。
オペラが上演される前の昼間、アレーナを見学してみる。内部は今晩の演目「アイーダ」のセットの真っ最中だ。
石造りの内部はヒンヤリとしている。中に立ってみると、思ったより大きくない。
夕方になると大雨、雷、突風が吹き荒れる。まるで台風が直撃したかのような天気だ。さすがに今日はだめかと絶望的になるが、開演1時間くらい前にはなんとかすべて収まって晴れてくる。ほっと一安心。
文字通り晴れてオペラに向かうが、外は意外と寒い。念のためユトレヒトで買った革ジャンを持って行く。
会場は雨でびちょびちょだったものの、自分達の席(一番高い席)はシートが布でできているのでシートがかけてあり、濡れていない。
舞台ではモップを持った係員が一生懸命拭いている。オケピットもずぶ濡れのようだが、これで本当に開演できるのかな?しかし昼間の舞台を見ると、あれからたった数時間で良くここまで組み上げたもんだと感心する。
周りを見渡すと、このランクの席に座る人の殆どの人がドレスアップをしてきている。以前ウィーンでオペラや演奏会を見た時は、殆どの人がセミフォーマルくらいの格好だったので、今回もジャケットにネクタイくらいしかしてこなかったが失敗だった。
和服のような怪しい着物を着た女性が銅鑼を鳴らしながら舞台に出てくる。どうやら1ベルのようだ。
各国語でアナウンスや注意事項が流れる。しかしフラッシュを焚くなとアナウンスがあるのに、みんなおかまいなしにばしばしフラッシュを焚いて写真を撮っている。
さらに2ベルの銅鑼がなる。この頃には拍手や口笛で盛り上がりも最高潮に達する。
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