富士
(その5)

富士号(1)
2008年05月17日(土)
東京 18:03 → 大分 11:17
A寝台個室車・シングルデラックス
今回は子供の頃から憧れていた一度は乗りたかった車両、A寝台個室・シングルデラックスを予約した。内装等はリニューアルされているが、基本構造は子供の頃と殆ど変っていない。既に浴衣、枕、毛布、タオルがきちんときれいに用意されカーテンも閉められていた。
入口側。これは寝台をせり出して幅を広げた状態。
つい最近まで知らなかったのだが、A寝台個室は寝台幅を変えられることができる。これは椅子の状態で寝台幅が少し狭い状態。
こちらは寝る時用で寝台幅が少し広がった状態。転落防止柵も一緒に出してみた。
寝台幅を広げるためのレバー。
シングルデラックスの特権、個室内に備えられた専用の洗面所。フタを開ければ洗面台が出てくる。普段はテーブルとして使えて中々重宝するが、旧型なので足元に余裕がなく、窓際で景色を座って眺めることができないのが残念。
洗面台のフタはこの磁石で固定する。最初、書かれているとおり「カチッ」という音がしないで使っていたら、おもいきり頭の上にフタが落ちてきた。
個室内の鏡とライト。ちょうど座る位置にあるので、常に自分の顔を眺めることになるのはあまりおもしろくない…
鏡の上用のライトと安全サクの使い方のシール。スイッチのフタの部分も木目にリニューアルされている。
「安全サクの使い方」のシール。なんで「柵」が「サク」とカタカナなんだろう…?
洗面台で使うためのコップも用意されている。
鏡の下あたりにはちょっとした台があり時計や携帯、カメラ等を置くのに便利。その下にはペーパーと灰皿が用意されている。
これも洗面台を使用した時に拭くため用だろうか、こんなものまで用意されている。意外と低い位置にあるので最初はなんなのか気がつかなかった。
禁煙派の私としては、個室は喫煙可なのは辛いものだが、禁煙が主流の今となっては愛煙家には嬉しい設備なのだろう。ただ個室内はそれほどタバコ臭くないのだが、通路が個室から漏れてくるタバコの臭いがきつかった。灰皿もリニューアルされ、車内の木目に合わせてか茶色になっていた。
個室専用のごみ箱。固定式ではなく、磁石で外れるようになっている。
壁にかけられているハンガー。これはどの寝台にも装備されている。
通路側の壁にあるスイッチ類。木目に金色のスイッチで冷暖房の調整が好みでできる。
ここにも安全サクの使い方のシールが貼られており、それと寝台を広くする使い方のシールも貼られている。
A寝台個室はB寝台個室と違い天井が高いのも特徴だ。それだけでもずいぶん開放感が違う。
通路側の扉の上にある荷物棚。ただ多少小さく、私の持って行ったスーツケースは少しはみ出してしまったので下に置くことになった。
個室内は全体的に木目調にリニューアルされているが、基本的な構造は変わっていない。
シングルデラックスのデッキ。乗務員室があり、ドアのすぐそばに窓があるのが特徴だ。
シングルデラックスの通路。絨毯の通路に木目のドアが連なる。通路へのドアは青色にリニューアルされている。
シングルデラックスのドア。部屋によってテンキー式の鍵と普通のシリンダー式の鍵とが混在する。シリンダー式にもかつてテンキーが設置されていた跡があるが、なぜ変えたのだろうか?
昭和51年製造ということは、この車両は最初期の車両ということだ。既に製造から30年以上経っている。考えてみればそんな車両が現役で走っていること自体が驚きだ。
思ったとおり番号が3001。ということはトップナンバーの車両なのだろうか…
シングルデラックスのデッキにはカード式の公衆電話が備えられている。とはいえ、携帯電話がこれだけ普及した今、どれだけ使う人がいるのだろうか…
同じくシングルデラックスのデッキに備えられているドリンクの自動販売機。この車内で朝の車内販売まで、唯一買える飲食物がこれだけだ。
デッキの天井にあった謎の装置と照明。
飲料水の装置も懐かしい。備え付けの紙コップも昔ながらのものだ。これはシングルデラックス以外にも備え付けられている。
トイレも2箇所用意されている。14人の定員に対しては多い方だろう。こちらは洋式のトイレの扉。トイレの扉は黄色く塗装されている。ただ中は国鉄時代から殆ど変っていない。
こちらは和式のトイレ。内部はやはり国鉄時代と殆ど変わっていない。
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