貨物鉄道博物館
(その2)

2014年05月04日(日)
1968年、富士重工業社製タム5000形6263号タンク車。この車両も原型は戦前の1938年から368両が製造され、この車両は最終製造タイプになる。15t積みの塩酸・アミノ酸専用の車両で、タンク車としては初めて内部にゴムライニングが施された。
1930年、浅野造船所社製ホサ1形1号ホッパ車。太平洋セメントの前身、浅野セメントが川崎の工場へ石灰石を輸送するために製造した23t積みホッパ車で、1966年の廃車後に福井鉄道に移籍した。この時に、かつてデッキ部分にあった制動手室が撤去され、採石散布用に改造された。
1965年、協三工業社製テラ1形146号有蓋車。元々、水と反応して高温を発生して火災の原因となる石灰等を輸送するために、車内に木の内張りがない鉄製になっている車両。この車両は周囲に石灰鉱山の多い美濃赤坂駅に配置され、国鉄末期まで石灰関連製品の輸送に活躍した。
1955年、日本車両製造社製シキ160形160号、変圧器輸送用の130t大物車。車軸12軸、全長23m、自重40tの大型貨物車。富士電機製造向けに製造され、吊掛式と呼ばれる珍しい構造で、車両を前後に分割、そのトラス構造の車体の間に変圧器を挟みこんで輸送を行った。
1957年、協三工業社製DB101号ディーゼル機関車。用宗駅から分岐していた巴川製紙所の工場引き込み線で入れ替え用に活躍した。1986年に引退し、その後名古屋市内で保存されており、2004年にここにやってきた。シートに覆われていて一部が見られないのが残念。
(その1)(その3)
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