貨物鉄道博物館
(その1)

2014年05月04日(日)
1898年、イギリスのシャープ・スチュアート社製B4形39号機。元々は日本鉄道が発注した機関車で1906年に国有化、1922年には東武鉄道に譲渡され貨物列車牽引に活躍していた。1966年に引退後は昭和鉄道高校で保存されていたものをここで引き取った。
1917年、日本車両製造社製のト200形246号無蓋車。愛知電気鉄道が常滑線の貨物需要急増に合わせて製作した車両で、大正末期に10t積みに改造された。
1929年、新潟鐵工所社製有蓋車・ワ11形11号。蒲原鉄道で活躍していた車両で、当時鋼板張りが一般的だった有蓋車の中で、この車両は珍しい木張りとなっている。
1906年、新潟鐵工所社製のワ1形5490号有蓋車。当初は北越鉄道で7t積みのものを、国有化後に10t積みに改造され、戦後は近江鉄道に移籍した。
この車両は中にも入れて、当時の一般的な貨物が積まれた状態で展示されている。内部は鋼製の柱に木製の板張りになっている。
1934年、汽車製造社製ワフ21000形21120号有蓋緩急車。国鉄初の有蓋緩急車で、2人乗務用の広い車掌室を持つ。貨物室は2t積みで、混載に不向きな鮮魚や貴重品等の小口貨物用に使用された。1977年から西濃鉄道に移籍し、推進運転用に使用された。
タ2000形2001号。元々1939年にタム200形・273号として新潟鐵工所で製作され、1941年に改造されてタ2000形となった。アルコール専用の10t積みの私有貨車だ。
現在修復中の車両は、1958年、日本車両製造社製2軸タンク車、タム500形2920号。原型は戦前の1931年から30年間製造を行った。2軸タンク車としては最多の621両が製造された、15t積みガソリン専用タンク車だ。
現役の三岐鉄道のすぐそばに博物館の敷地は広がる。
1987年、日本車両製造社製UR4形冷蔵コンテナUR4-1。L字に二方向に扉が設置されていて、内部は天井にドライアイスを設置するためのベルトが装備され、床はステンレス製になっている。その後、大型の冷蔵コンテナの登場で2005年に全廃された。
(その2)
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