イギリス国立鉄道博物館
(その6)

2014年08月07日(木)
グレートホールから繋がっているWorksの部屋へ。ここには様々な小物が収蔵されている。
1936年に製造されLNERで使用されていたクラスV2 4771号機「グリーンアロー」号。有名なフライング・スコットマンを牽引したこともある機関車で、トーマスにもキャラクタとして出てきている。第二次大戦中のイギリス国内輸送に大活躍したが、そのおかげでコンディションの良い車体が残っておらず、唯一保存されたのがこの車両だった。
良く分からない車掌車みたいな車両。
1937年製、LNERで使用されていたビュッフェ車9135。1930年代に他社との競合から開発された極初期のビュッフェ車で当時乗客からは大人気だった。
車内は見学できないが窓越しから中は良く見え保存状態もかなり良い。そもそも車内での供食サービスと言うのは、イギリスでは1900年まではあのフライングスコットマンでも提供されておらず、当時はヨークで30分の昼食停車というのがあったそうだ。
ここからは屋外にある修復待ちの車両群。解説板がないので詳しくは分からないが、
1955年製、BRで使用されていた無蓋車チャイナ・クレイ・ワゴン B743141。
1936年製、LMSRで使用されていた12トン無蓋車472867。
車両番号が書かれてなくて良く分からない車両。三軸台車の古い構造だが上等クラス車のようだ。
1941年製、Peckett & Sonsl社の2012号機TEDDY。博物館のホームページを見ると、この機関車のボイラーを使ってクリスマスのチキンを蒸して提供するイベントをしたことがあるらしい…
こちらも複製されたロケット号。この博物館は何両もロケット号の複製を保有しているらしい。煙突が畳まれた珍しい状態で設置されている。
1930年に複製されたリバプール & マンチェスター鉄道で使用されていた三等客車のレプリカ。前にも書いたが、この当時の三等車は屋根も無い貨車同然の車両だった。
こちらも1930年に複製されたリバプール & マンチェスター鉄道で使用されていた「トラベラー」一等客車のレプリカ。
NBRのCクラス65243「モード」。貨物機として1888年に生産され、LNERにクラスJ32として導入された。その後の国有化でCクラスとなり、元の車番に60000を足して65243型となった。
1958年イングリッシュ・エレクトリック社製のクラス40、BRで使用されたD200型ディーゼル機関車。旅客・貨物両方に使用され1985年に引退した。D200はクラス40の最終製造車。生産からわずか30年足らずで全機引退してしまったのは、空気ブレーキを装着しておらず高速運転ができなかったことが原因らしい。
(その5)(その7)
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