インド国立鉄道博物館
(その9)

2010年07月03(土)
園内をぐるりと一周している「Joy Train」。車両も機関車も運行装置もかなりリアルに造られている。
1904年製、イギリス・グラスゴーにあるのノース・ブリティッシュ・ロコモーティブ工場で製造された部品を、ノースウェスタン鉄道の Mughalpura 工場(現パキスタン)で組み立てられたST-707型蒸気機関車。この機関車は Mughalpura 工場で初めて製造されたもので、インド最古の機関車と言われている。
1907年、イギリス・マンチェスターにあるナスミス・ウィルソン社で製造された「フェニックス」号。イースタン・インディアン鉄道で支線用として使用され、当初は798型、後に1354型となった。元々レイルカーとして客車部分もあった「蒸気車」だったらしいが、1927年に蒸気機関車へと改装された。オリジナルのエンジンは「ヘラクレス」という名前でジャマールプルで保存されている。
1907年、イギリス・グラスゴーにあるノース・ブリティッシュ・ロコモーティブ社で製造された蒸気機関車で、製造時は17780型、インドに来てEM-922型となり、最後に36506型となった。当初はグレート・インディアン・ペニンシェラ鉄道で、後にノース・ウェスタン鉄道で主にメイルや急行を牽引し、多くのVIP列車も牽引して活躍した。度々ムガールプーラ工場で改造され、その都度愛称も変更されている。当初は「ロード・クライド」号、1922年にボイラーを換装された際に「ルーズベルト」号に、1941年に動輪の配置を変更した際に「クイーンエクスプレス」号に変更されている。
1914年、サウザン鉄道のPerambur工場で製造された。当初はMSM-15型、後にERA-024型。最初はマドラス・サウザン・マラータ鉄道で、後にサウザン・セントラル鉄道で使用された。木製6輪車のサルーンカーで点検用の車両として使用され、中には鉄道職員用のキッチン付と個室がある。
1935年、ドイツ・ベルリンのクルップ社で製造されたXT/1型。製造時は1538型、後に1789型、最後に36863型となった。当初イースト・インディアン鉄道で、後にイースタン鉄道で使用された。
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