14王立空軍博物館・コスフォード館
(その6)

2014年08月07日(木)
この建物の目玉は3Vボマーと呼ばれるイギリス空軍の戦略核爆撃機。しかしせっかくの展示が詰め込みすぎてどれもなかなか良い写真が撮れませんでした…まず最初はアブロ・バルカン。1982年にフォークランド紛争へ参加したのが唯一の実戦経験で、この時は6000Km以上を飛行して通常爆撃を成功させている。一部は空中給油機にも改造された。
バルカンに搭載されていたミサイル。ホーカーシドレー社製ブルースティール空対地巡航ミサイル。他にはダグラス社製スカイボルト空中発射弾道ミサイル。もちろんどちらも核ミサイルだ。爆弾艙にはテレビが設置されていて、当時の活躍の様子を流していた。
お次はヴィッカース・ヴァリアント。3Vボマーの中では一番最初に配備され、1956年のスエズ動乱に参加した。一部は偵察機や空中給油機に改造されたものの機体構造に問題があり、1965年に全機退役した。
3Vボマーの中では最後に配備されたハンドレページ・ヴィクター。良好な性能を示したものの、イギリスの核戦略方針の転換により1960年代後半には全機爆撃機として引退し、空中給油機に改造された。フォークランド紛争では先のバルカンへの給油も行い、3Vボマーの中では最後まで活躍した機体となった。
(その5)(その7)
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