ル・ブルジェ航空宇宙博物館
(その8)

2014年08月06日(水)
コンコルドも別料金で内部の見学が可能だ。まずは試作機の方から見学。
試作機の尾部にある非常用?タラップから乗りこむ。量産機にはない構造だ。
内部はがらんとしている。現役時代は計測器なんかが配置されていたのだろうか?一部の機器類は残されたままだ。窓が大きいので、量産機よりは閉塞感がない。
コクピットの中に入ることはできないが、遠目に見ることはできる。コクピットも量産機とは随分印象が違う。
機体前方の扉から、直接量産機に乗りこむことができる。
ここからは量産機の内部。引退してから10年以上経つが、保存状態は良好だ。コクピットは同じく中に入れない。
入口付近にはギャレーやトイレが配置されている。
機体前方は椅子を半分撤去し見学スペースを確保している。残されたシートは囲いで覆われていて触れることはできない。
機体後部は仕切られて立入ができないが、全てのシートが残されている。奥にひっそり隠れているCAのマネキンが不気味。
量産機の後部から降りる。試作機、量産機の違いをたっぷり堪能することができた。
降りた所にA380で使われているロールス・ロイス トレント900エンジンが展示されている。コンコルドとは対極にあり、商業的に成功を収めた大量輸送機のエンジンを一緒に展示しているのは皮肉なものだ。
ユーロコプター社が開発中の実験複合ヘリコプター X3。小型の翼に牽引式のプロペラを配置して高速飛行を目指しているが、何故ここに展示しているのかは不明。ちなみ小翼のプロペラは純粋に飛行用のもので、オスプレイのようなティルトローター機のように、プロペラが浮上時に方向を変える訳ではない。
1964年製、フランス・ダッソー社製ミラージュ4超音速戦略爆撃機。爆弾倉にはAN-11核爆弾の模擬弾が装着されているちょっと物騒な機体。この機体はコンコルドと同じ超音速無尾翼デルタ機ということで、1968年からコンコルドの実験に使用された機体らしい。
(その7)(その9)
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