ル・ブルジェ航空宇宙博物館
(その7)

2014年08月06日(水)
この博物館で一番の目玉展示とも言えるコンコルドのコーナー。ここはコンコルド2機+α専用のホールになっている。まずは1978年に製造された量産13号機、エールフランスの F-BTSD。一時ブラニフ航空にリースされたり、ペプシカラーにされたりした機体だ。
機体にはコンコルド特有の小さな窓が並ぶ。ボディと窓の素材が異なるため、超音速航行時の熱で膨張率の違いから窓を大きくできないという事情がある。
超音速飛行を可能にするロールス・ロイス、オリンパス593 Mk610ターボジェットエンジン。たった100人しか乗れない機体で4発機というのは、確かに経済的ではない。エンジンへの照明方法が独特。
降着装置周り。機体の大きさからすると細長い印象。
テールスキッド。尾部が異様に長いコンコルドは離着陸時に尻もち事故を起こす可能性があり、その対策として旅客機には珍しく装備された。
こちらは世界に2機しかないプロトタイプの原型初号機、1967年に製造されたアエロスパシアル社保有の F-WTSS。1973年にアフリカで皆既日食調査に使われ、その後登録が抹消された。初めて見るプロトタイプ機は、量産機とは随分印象が違う。まずコクピットの窓の形が大分違う。
そして窓。普通の旅客機の窓に比べると小さいのだが、量産機よりは大型だ。
エンジンは量産機と同じオリンパスエンジン。
降着装置も量産機とは若干違う。
テールスキッドにはタイヤがなく、開口部の形状も若干違う。
(その6)(その8)
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