ル・ブルジェ航空宇宙博物館
(その2)

2014年08月06日(水)
ここからは第一次世界大戦のコーナー。今年は開戦からちょうど100周年で、特に注目を集めていた。まずは1885年製の気球の巻き取り機。第一次大戦は大幅に戦闘機としての飛行機の性能が向上した戦争だが、実際は偵察や着弾観測に気球がまだ多く活躍していた。
まだ第一次大戦が始まる前の1911年、モーリス・ファルマンが設計した MF.7 偵察・爆撃機。開戦時には既に旧式化していたが、良好な操縦性から練習機として活躍した。
1915年、フランスの自動車メーカードライエ社製のトラックにウィンチを搭載し、自在に観測用の気球を牽引したもの。気球牽引用のトラックは初めて見た。
そして籠は一人が乗るのが精いっぱいという感じ。これは任務とはいえ怖かっただろうな…で、ずっと気球だと思っていたら、実は凧だった…SACONNEY というらしい。
定番の様々なエンジンのコーナー。一つ一つちゃんと見ればそれなりに面白いのだが、時間がなくて写真を撮っておしまい…残念。
1915年、フランスのガストン・コードロンが設計した コードロンG4 偵察・爆撃機。フランス空軍にとって初めての双発機だった。
1915年、フランスのヴォワザン航空機社製・ヴォワザン LAS 軽爆撃機。前作のヴォワザン3の改良発展型で、シリーズ完成形ともいえる機体。ロシアでもライセンス生産された。
第一次大戦の時の空軍司令部を再現したもの。
言わずと知れた1917年、ドイツ・ツェッペリン社製の飛行船LZ113。東部戦線で活躍したが、1920年に戦後賠償でフランスに譲渡された。第一次大戦のもう一つの空の主力だが、航空機の発展でその活躍の場は長くなかった。以前は飛行船の中を通り抜けられるようになっていたようだが、現在はできなくなっている。
(その1)(その3)
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