ル・ブルジェ航空宇宙博物館 (その1) |
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2014年08月06日(水) |
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フランス最大の航空・宇宙博物館で、現在でも現役のル・ブルジェ空港に隣接している。入口にはフランス空軍の曲技飛行隊パトルイユ・ド・フランスでも1964年から1980年まで使用された練習機、フーガ CM.170 マジステールがすごい方法で展示されている。 | |
昔使われたターミナルは現在展示スペースになっているが、こちらからは入ることができない。 | |
まずは旧ターミナルに展示されている「黎明期の飛行機」のコーナー。と言っても最初に展示されているのは18世紀のモンゴルフィエ兄弟の気球のレプリカ。人類初の動力飛行はライト兄弟だが、ただ単純に浮くだけなら気球の方がそれより100年以上早く、今でもフランス航空業界の誇りなのだろう。 | |
1856年、フランス人のジャン=マリー・ルブリが設計した初の操縦装置が付いたグライダー。この頃だとまだ鳥のようなデザインだ。 | |
1906年、ルーマニアの発明家でパリで活動していたトライアン・ヴイアが設計したVUIA1。この機体は「跳躍」はできたらしいが、結局最後まで動力飛行とは認定されなかった。 | |
1894年製の有名なリリエンタールのグライダー。リリエンタールのグライダーは世界に6機現存するらしいのだが、これは妙に新しく見えるのでレプリカかも。 | |
フランス人のルイ・ピエール・ムイヤールが1879年に開発したグライダー。この機体は現存する航空物体としては最古のものらしい。 | |
フランス系アメリカ人のオクターヴ・シャヌートが1896年に設計したグライダー。 | |
黎明期の航空産業の工房の再現。 | |
その上に展示している飛行機だが、解説がなかったので詳細は不明。 | |
1919年、フランスのアストラ・ライト社製のタイプBB。アストラ・ライト社はあのライト兄弟から特許を取得して設立された会社。しかし1919年というとすでに第一次世界大戦も終わって航空機が劇的に進化した時代で、当時としては良くこんな時代遅れの飛行機を作ろうとしたものだ。 | |
1909年、フランスのアントワネット社製タイプ7。木製ボディをさらに隙間を空けて機体の軽量化を図ろうとしている。 | |
1910年、フランス・ニューポール社製ニューポール2Nレーサー。第一次世界大戦前のレーサー機として活躍し、後にフランス空軍の練習機となった。 | |
1909年、フランスのルイ・ブレリオが設計したブレリオ11。史上初めて固定翼機によるドーバー海峡横断に成功した機体。 | |
旧ターミナルの中央ロビー。吹き抜けのクラシカルなデザインが古き良き時代の名残を感じさせる。 | |
1912年、フランスのモラーヌ・ソルニエ社製タイプG。レーサー機として開発された機体で、第一次大戦前に様々な記録を打ち立てた。 | |
1910年、アルマン・ドゥペルデュサンが設計したタイプB。 | |
1915年、フランス・ヴォワザン航空機社製のヴォワザン10 Ca2爆撃機。展示機は胴体部分しかないが、元々は複葉双発機でかなり大型。 | |
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