14ベルギー王立軍事歴史博物館
(その4)

2014年08月03日(日)
イギリス、ホーカー社製ハンターのカットモデル。機体には操縦手順訓練コクピットと書かれていた。
アメリカ、ロッキード社製T-33シューティングスター。アメリカ初の複座ジェット練習機で世界中で活躍した。
フランス、フーガ社製C.M.170マジステールジェット練習機。ベルギーでは練習機以外にも曲芸飛行隊「レ・ディアブル・ルージュ」でも使用された。世界初のジェット練習専用機として開発され、特徴的なV字尾翼を持つ。博物館のカフェに隣接して展示されていて、こいつを間近に見ながら休憩できる。
アメリカ、ノースアメリカン社製T-6テキサン練習機。これも世界中で大ヒットした機体だ。ベルギーでは1946年から1961年まで163機を運用した。
ソヴィエト、ミグ設計局開発のMig23戦闘機。Mig23は偵察機型は無かったはずだが、機首にはカメラが搭載されている。一緒に掲示されていた解説には、1989年に発生した無人のMig23がベルギーで墜落した事件のことも書かれていた。
ソビエト、ミル設計局で開発されたMi24戦闘ヘリコプター。解説板がなかったのでサブタイプや経緯は不明だが、東ドイツ軍のマークが付いている。
チェコ・スロヴァキア、LET社製Yak11練習機。元々は名前の通り、ソヴィエトのYak3戦闘機の機体フレームを使用して開発されたもの。ワルシャワ条約機構や中国、中東でも使用され、チェコ・スロヴァキアではC-11と呼ばれていた。
第二次大戦のドイツの名高射砲、8.8cm Flak36。何故かソ連コーナーの一角に置いてあった。
イギリス、ブリストル社製・ブリストル171シカモアHC14…と書かれていたが、HC14型というのは存在しないので、恐らく塗装からして捜索救難任務用のHR14。HR14はイギリス空軍向けで、この機体にもイギリスのラウンデルがマーキングされているが、ベルギーでもシカモアのMk14を3機運用していて、当時植民地だったコンゴで使用されていた。
アメリカ、シコルスキー・エアクラフト社製、シコルスキーS58 HSS-1 チョクトーヘリコプター。ベルギーではサベナでも短距離商用路線に使用されていた。展示機は当然軍用仕様で、1976年にシーキングに置き換えられるまで使用された。
その置き換えた方のアメリカ、シコルスキー・エアクラフト社製、シコルスキーS61をイギリスのウェストランド社でライセンス生産したシーキング。解説板がないので良くわからないが、恐らくベルギー向けのMk.48捜索救難タイプで元のS61ではMk.41と同等のはず。この機体はメインローターとテールローター部分がそっくり外されている。
(その3)(その5)
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