スミソニアン協会
国立航空宇宙博物館別館
スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター

(その8)
http://www.nasm.si.edu/museum/udvarhazy/

2007年8月21日(火)
ここからは戦前のジェット機の紹介。アラドAr234B「ブリッツ」。世界初のジェット爆撃機。元々は偵察機として作成され、実際に偵察任務についたこともある。
ホルテンHo3h。ドイツが大戦中に開発していた全翼機の一部。これは試作用のグライダーで、最終的にはジェットエンジンを載せて爆撃機となるはずで終戦間際には数機完成していた。ホルテンは開発した兄弟の名前で、実際にはゴーダ社が製作にあたった。現在のアメリカの最新鋭爆撃機B-2の原型とも言える。
日本からは空技廠MXY7「桜花」モデル22。ロケットエンジンによる世界で唯一の特攻専用兵器として作成された機体。一式陸攻に吊り下げられ発進し敵艦船に体当たりするはずであったが、ほとんど戦果を得ることはなかった。
さて、ここからは冷戦時代の東側の機体の紹介。ミコヤングレビッチMiG-15bis。NATOコードネームは「ファゴットB」。
第二次大戦終了時、ドイツから持ち帰ったTa183の設計図を元に作成された。当時のソ連では西側戦闘機を上回る性能を発揮した。東側の国にも供用され、各国で使用、又はライセンス生産された。最初の実戦は朝鮮戦争であり、国連軍を圧倒した。
ミコヤングレビッチMiG-21F。NATOコードネーム「フィッシュベッドC」。数多く生産(ライセンスも含め)され、世界各国で使用された。格闘戦闘能力は高く現在でも各国空軍で使用されている。また長きにわたり主力戦闘機として活躍してきたので、ベトナム戦争、中東戦争、印パ戦争、アフガニスタン紛争、イラン・イラク戦争、湾岸戦争などその他数多くの実戦を経験している。ただし、展示のF型は初期型の部類に入る。
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