スミソニアン協会 国立航空宇宙博物館別館 スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター (その9) http://www.nasm.si.edu/museum/udvarhazy/ |
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2007年8月21日(火) |
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ここからは戦中、戦後を通じてアメリカ軍のジェット機の紹介。大戦中にロッキード社が開発したT-33A「シューティングスター」。アメリカ初のジェット戦闘機P-80をモデルにした練習機。 | ||
ただし原型のP-80(後のF-80)に複座型が無かったため、練習用機として作成された。日本でも90年代まで活躍、その他各国でも使用された。 | ||
ノースアメリカンF86A「セイバー」。この機体もさきほどのMiG-15同様、大戦終了時にドイツから持ち帰った技術を元に作成された。日本にも大量導入され、一時は自衛隊の主力機種となった。 | ||
朝鮮戦争において北朝鮮軍(中国軍)がMiG-15を投入後、今までの戦闘機では太刀打ちできなくなってしまった為、当時最新鋭だった当機が最前線に投入された。MiG-15とF-86の戦闘は、史上初めてとなる後退翼ジェット戦闘機同士の闘いとなった。これにより朝鮮半島の制空権は一気に国連軍へと傾いた。 | ||
ロッキードSR-71A「ブラックバード」超音速・高高度の偵察機で、世界最速の飛行機とされている。撃墜が相次いだU-2に代わる偵察機として開発された。しかし飛行には高度な技術と多額の費用がかかり、また偵察衛星の発達等から全機が退役した。 | ||
マクダネルF-4S「ファントム2」。当時西側各国で運用された。後期型では湾岸戦争でも使用されたが、アメリカでは既に全機退役している。しかし、未だに運用している国も多い。 | ||
初の実戦はベトナム戦争だったが、レーダーによるミサイルの打ち合いから同士討ちが絶えなかった。F4-Sは海軍で使用されていた艦上戦闘機。 | ||
グラマンA-6E「イントルーダ」艦上攻撃機。ベトナム戦争から湾岸戦争まで、幅広く活躍した。 | ||
全天候運用能力、低空侵空能力、精密攻撃能力等多岐に渡る各種能力を有した優秀な機体。現在では全機退役した。 | ||
チャンスボート社製RF-8G「クルセイダー」艦上戦闘機。艦上機としては世界初めての超音速機だ。RF-8Gは非武装の偵察機で機首にカメラを装備している。 | ||
ベトナム戦争においてF-4と共に活躍、大きな戦果をあげた。 | ||
グラマンF14-d(R)「トムキャット」、可変翼を持つ艦上戦闘機。現在アメリカ海軍からは全機退役した。初期導入に加えランニングコストも高く、性能的にはF-18よりも上だったが早期の退役となった。 実戦ではベトナム戦争からの撤退から導入され、リビア作戦、レバノン内戦、湾岸戦争、コソボ紛争、そして最近のアフガン戦争やイラク戦争等で活躍した。 |
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ロッキードマーチンX-35B「ジョイントストライクファイター」。これから実戦配備が進む予定のF-35の概念実証機。ステルス機能を備えたマルチロールファイターだ。 | ||
JSF(統合戦闘攻撃機)と呼ばれることも多く、F-35は「ライトニング2」の愛称がある。マルチロールファイターの名の通り、基本形から通常離着陸機、艦載機、短距離・垂直離着陸機等の派生型を製造できる。 | ||
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