スミソニアン協会
国立航空宇宙博物館別館
スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター

(その6)
http://www.nasm.si.edu/museum/udvarhazy/

2007年8月21日(火)
さてお待ちかね、戦闘機の紹介だ。まずは連合国のレシプロ機から。
イギリスウェストランド社製「ライサンダー」3A連絡機。STOL機能を持ってはいたものの、高翼固定脚で第二次大戦時には既に旧式の部類に入っており、ドイツ軍からの攻撃で大きな被害が出た。
ホーカー「ハリケーン」2C。バトル・オブ・ブリテンでドイツ軍からスピットファイアと共にイギリス本土を守った立役者の一人。
この後に登場するスピットファイアと違い、全金属製ではない、いわば前時代的な設計だが、それでも扱いやすさや生産性に優れ初期の頃はスピットファイアよりも運用数が多かった。やはり後期は戦闘爆撃機として活躍したが、大戦後期になっても各国で活躍した。
F4U-1D「コルセア」。元々艦上戦闘機として開発されたが、運用上の難しさからあまり空母での運用実績はなかった。また戦後は朝鮮戦争でも活躍、そして最後のレシプロ機による空戦が行われたのも本機である。
カーチスP-40E「キティーホーク」。大戦初期の機体であまり目立った活躍はしなかったが、各種戦闘機を良く補佐し連合国各国で使用された。
ノースロップP-61C「ブラック・ウィドウ」。重武装の夜間戦闘機。しかし実戦配備されたのが大戦後期で、その頃には本機が活躍する場があまりなかった。
リパブリックP-47D「サンダーボルト」。大戦時はP-51と並んで活躍した名機だ。「ジャグ」の愛称もある。
空中格闘戦にも強かったが、主に戦闘爆撃機として活躍し、連合国各国にも供与された。戦後もしばらくは各国で活躍し、今でも飛行可能な状態の機体もある。
ロッキードP-38J「ライトニング」。こちらも重武装の戦闘機だがあまり格闘戦にはむいていなく、戦闘機としてはあまり用いられず主に戦闘爆撃機として運用され、終戦まで活躍した。
ちなみに山本五十六長官の搭乗機を撃墜したのもライトニングである。
グラマンF8F-2「ベアキャット・コンクエスト1」。ヘルキャットに続きアメリカ海軍に配備された艦上戦闘機。実戦配備されたものの、終戦により実際に第二次大戦では戦闘を行っていない。ブルーエンジェルスの二代目としても使用された。
名称失念。見た感じ、アメリカの艦上偵察機のようだ。フロートが付いている。
言わずと知れたボーイングB-29「スーパーフォートレス」。この機にはエノラ・ゲイという愛称が付いているのでもうお気付きだろうが、広島に原爆を落とした機体だ。それが今は仲良く日本軍機と並んで展示されているのはなんか複雑な思いだ。
レシプロではないがグライダーを紹介。フランクフォートTG-1A。大戦中に製造されたが、アメリカではあまり効果的なグライダーの運用はなされないまま終わってしまったようだ。
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