スミソニアン協会
国立航空宇宙博物館・本館

(その2)
http://www.nasm.si.edu/

2007年8月21日(火)
ここからは宇宙関連の実験機等から。まずは有名なベル・X-1。人類が始めて有人で音速を突破した機体だ。
その時搭乗していたのがチャック・イェーガーだ。この機体の愛称「グラマラス・グレニアス」のグレニアスは彼の妻の名前だ、というエピソードがある。
世界初の民間宇宙旅客機を目指して作られた「スペースシップワン」。民間機として初めて高度100Kmを突破、今後の宇宙旅行の可能性を示した機体だ。
NASAがリフティングボディ機の滑空特性実験の為に製作した機体、ノースロップM2-F3。
当初は無人、無動力で滑空特性のデータ収集を行っていたが、一通りの実験を終えた後は有人動力飛行を行い音速を突破している。
ノースアメリカン、X-15。X-1に続く超音速機として製作され、その後のアポロ計画などのデータ収集を行った機体。
ダグラスD-558-2 スカイロケット。アメリカ海軍が製作し、X-1ほど有名ではないものの世界で初めてマッハ2を超えた機体だ。
80年代初頭に高機動技術のデータ収集のために製作された機体、HiMAT。高機動力の為人間はそのGに耐えられないのでこれは無人機だ。
グラマンX-29。一目で分かる前進翼等、当時の最先端の技術を実証するために製作された機体。この機体で音速も突破した。
次は民間航空機のコーナー。現在は工事中で中には立ち入れないが、様子は伺える。メインはこの巨大な747の先端部分。将来的には中に入って見学することもできるようだ。
ボーイング707の先頭部分。以前は内部を見学できたが、民間航空機エリア全体が工事中なので中を見ることができない。
ボーイング社の民間旅客機部門で最初の成功を遂げた機体だ。その後に作られた747と比べると、大きさの違いが良く分かる。
ボーイング247-D。1930年代に製造された初期の近代型旅客機のうちの一つ。
ダグラスDC-3。こちらも1930年代に製造されたが、航空機史上に名を残す名機中の名機。第二次大戦中に軍用輸送機C-47(スカイトレイン)としても製造され、累計1万機以上が生産された。
戦後、C-47は民間に大量に放出され、その優秀な性能と経済性から世界各国で活躍した。現在でも世界で数100機が活躍していると言われている。
フォード5-AT「トライモーター」。車メーカーのフォードも戦前の一時期は航空産業に参入していた。コルゲート板の外装に三発モーターなど、同時期のフォッカーVIIb-3Mと良く似ている。一応当時DC-3の次に売れた機体だったが、なにせDC-3の性能が良すぎたのでこいつの存在はかすんでしまい、フォッカー社はこれ以後航空産業からは撤退した。
第一次世界大戦で活躍したドイツの複葉機、Pfalz DX-II。当時としては優秀な戦闘機で、有名な撃墜王を何人も輩出した。
イギリスのデハビランド社DH-4「ザ・スカイ・スパイ」。郵便輸送等にも使われていた優秀な複葉機。
ベル社の開発したヘリコプター206L-1 ロングレンジャー2・スピリット・オブ・テキサス。「航空」博物館をうたっているわりには、ヘリコプターの展示はこの1機だけだ。
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