18ミュージアム・オブ・フライト レストレーションセンター (その3) |
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2018年04月08日(日) |
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私が個人的にこの博物館で一番見てみたかったのがこれ、ボーイング2707のモックアップ。1960年代後半、超音速機ブームの時にアメリカ・ボーイング社がソ連のTu-144やコンコルドに対抗して計画した機体で、モックアップのみ作成された。当初は民間機で初となる後退可変翼を搭載する予定だったが重量増で断念、結局無難なデルタ翼に落ち着いた。結局コンコルドやTu-144の失敗で分かるとおりこの機体は採用されることなく、幻の超音速機となった。この機体は元々サンフランシスコのヒラー博物館で展示されていたものを移動したらしい。 | |
モックアップは1機まるまる作られたはずだが、今は機体前半だけが残っているだけだ。断面から見るとコンコルドよりもかなり大型なのが分かる。モックアップを作った当時は機内の内装も用意されていたらしいが、今は何も無い。 | |
機体下部は今のLD8コンテナでも入らなさそうだ。 | |
残念ながら機体前部は取り外された上にガラクタに埋まってよく見えない。この部分はコンコルドと一緒で、離着陸時の視界確保の為に傾斜するようになっている。デザインはコンコルドの試作機と似ている。 | |
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