18ミュージアム・オブ・フライト
(その9)
[アヴィエーションパビリオン]

2018年04月07日(土)
ボーイング・727-022。ボーイング唯一の三発機で1963年からデリバリーされた。この機体は727の初号機で、ボーイング社でのテストフライトが終了した後ユナイテッド航空に売却された。2016年にボーイングフィールドで飛行可能な状態にまで修復工事が行われた後、自力でこの博物館までフェリーされた。
エコノミークラス。最後の営業状態のままなのだろうか、シートは随分クラシックだ。
こちらはファーストクラス。シートは広めだが今のシートと比べると雲泥の差だ。
トイレも今の機材とは作りが随分違う。
コクピット。約2年前に自力でここまで飛んで来たので、今でも殆ど飛行可能状態なのだろう。
ボーイング・737-130。1967年に初飛行し今でも生産が続くベストセラー機、737のプロトタイプ。この機体は各種テストフライトに用いられた後1974年にNASAに移管され、NASAのラングレー研究所で様々なテスト(主にコクピット周り)に使用された。
ボーイング・747-121。ジャンボジェットの愛称で日本でもお馴染みだが、最近は急速に淘汰が進む。この機体は記念すべき初号機で、1969年に初飛行した。747開発の為のテストフライトはもちろん、777開発時のエンジンテストにも使用された。機体には使用した航空会社のロゴが並ぶ。
機体前方。通常ならファーストクラスが配置される場所。テスト機だったせいか構造がむき出しになっている。
クラシックジャンボの特徴、二階への螺旋階段。残念ながら二階へ行くことはできない。
当時の客室乗務員の制服?実はこの機体、ボーイングでのテストが終わった後はパンナムに売却され営業路線に就いていたのだが、1971年にロサンゼルス空港で747初の死亡事故を起こしている。
そんな訳で事故後に再びボーイングにテスト機として引き取られたので、内部はテスト機材なんかで埋められている。このエリアはギャレーやトイレが配置。
イロイロなテスト機材。
これは乗客を乗せた状態を再現するためのバラスト。水を入れて左右の重さを変えたりしてテストを行う。
一応シートも設置されているが、テスト要員の休憩用かこれもテストの一環なのか。
日航ジャンボ機墜落事故の原因になった圧力隔壁。なんだかここにもイロイロな機材が取り付けられている。
当時のパンナムの機長とCAを再現した人形。これから747に乗り込むんでしょうね。
ボーイング787・ドリームライナー。ボーイングの最新機材でここシアトルに来る時にも乗った機材だ。この機体はテスト用3号機で(初号機は名古屋にある)飛行試験や認証プログラムをこなし、営業路線に就くことなく博物館入りした。
つい数時間前まで乗っていたのと同じ機体に間近から乗るのはなんだか変な気分だ。
入口から入るとすぐにバーカウンターみたいなスペースがある。
ビジネスクラスのシート。ボーイングが販促用に取り付けたもの。これを見るとANAのスタッガートシートの方が良さそうに見えますね。
ギャレーもちゃんと作られている。
今までクラシック機ばかりのコクピットを見てきたので、とても近未来的なデザインに見える。
エコノミークラスのシート。ここら辺はあまり変わりませんね。
後部のギャレーとトイレ。トイレのデザインがなんだか現行機よりお洒落。
ストッダード・ハミルトン・グラスエアー2。1989年から2012年まで販売されたアマチュアが製造した航空機。名前のグラスはグラスファイバー製の機体によるもの。アマチュア機とは言えちゃんとFAAの耐空証明も取得しているらしい。で、この機体がなんでボーイングの塗装でここに展示されているかは不明…
1978年にFedEx初の大型貨物機として納入されたボーイング727Fの胴体部分。貨物機の構造が良く分かるように展示されている。
(その8)(その10)
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