07九州鉄道記念館
(その2)

http://www.k-rhm.jp/

2007年11月24日(土)
メインとなる展示車両を見てみよう。まずは9600型蒸気機関車。1914年に製造が開始され、九州全土でも活躍した。この345号機1974年に後藤寺機関区に転属してきた車両で、九州での活躍期間はあまり長くはないが、車両ナンバーから「ごくろうさんよ」と呼ばれていた。
C59型蒸気機関車、そのトップナンバー。1941年に製作され、1962年以降から門司に配属された。その後九州各地を転属しながらも主に特急や急行などの優等列車を牽引していた。準鉄道記念物に指定されている貴重な車両。
EF10型直流電気機関車。関門トンネルが開通した時、この区間だけが電化されたのでそのトンネル専用の機関車として製造された。
その後1961年に本州側が直流、九州側が交流と別々の方式で電化された為、交直両用機関車と交代することになり、本州内に配置転換された。
ED72型交流電気機関車。九州向けに製造された、九州初の交流電気機関車。旅客、貨物両方に使用された万能機。
展示車両はトップナンバーの1号機で、これは試作機。後の量産期と外観上の違いがある。
キハ07型気動車。戦前に製作され戦後も生産された。当時流行した流線型のフォルムが優美だ。九州では宮原線で1969年まで使用されていた。展示車両はその時の車両。
運転席側。機械式の為、基本は単独運転しかできない。運転席内部も戦前の雰囲気が漂う。
車内は木造のニス塗りに青いシートモケットと当時の様子を良く残している。
車両内部を見学する時は、土足ではなくスリッパに履き替える。それだけこの車両が貴重だということだ。
ここに来る前は大分運転所で保管されていた。その時の移動時の様子が解説されている。
1両だけ貨物車が展示されていた。セラ1239石炭車。筑豊地方を中心に活躍していた代表的な車両。上記の蒸気機関車に牽引され、北九州地方の石炭積み出しに活躍した。
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