船の科学館
(その6)

2011年09月24日(土)
宗谷の船内見学だ。さすがにこちらは名目上現役艦なので、大幅な手を加えられていない。まずは士官用食堂。南極観測船は海上自衛隊所属の一応軍艦になるので、内部の造りは軍艦同様となっている。
士官用の調理室。きちんとお皿まで再現しているが、士官用は一般兵とお皿も違うみたいですね。
なんの部屋だったか忘れてしまったが、かなりの高官の部屋。館長室かとも思ったが、後で出てくるのでどうやら違うみたい…
さすがに古い艦だけあって通路は狭くて天井が低い。
機関長寝室(航空長室)となっていた部屋。両者の職分は全然違うので、途中で部屋が変わったのだろうか。写真で見る限りはベッドが1つしかなく、相部屋ではないので随分士官の中でも待遇が良いらしい。
艦内で4か所あるトイレのうちの第一トイレ。排水には海水を利用していたらしいが、配管が痛まないのだろうか…?
随分狭いお風呂。真水の節約に海水を利用したと説明が書いてあったが、その方がかえって体が痒くなるんじゃないだろうか?
これもどこの部屋か忘れた士官用の居室。
第六士官寝室。洗面台やリビングも付いていて随分立派だ。当初は高層気象観測室で電離層や宇宙船等を観測する場所だったそうだ。
第八士官室。これも以前は第二暗室として使用されていた部屋で、観測したフィルムをここで現像していたそうだ。
ここで一旦デッキへ出る。
第三科員室。他の士官室に比べると随分狭くて相部屋だ。
こちらは別の科員室。わざわざギターを抱えたマネキンを設置。机の上はタバコのピース缶まで再現。
冷蔵小出し庫。船倉にある大型冷蔵庫から小出しした冷凍食品を小出しにした所らしい。解凍ってこと?
冷凍食品の技術はこの南極観測船から本格的に日本で普及したものらしい。扉も厚くて随分頑丈そうだ。
こちらは糧食小出し庫。こちらは冷蔵する必要のない食品を置いた場所みたい。なぜか中央にポツンとカレーの缶詰が置いてある。
羊蹄丸と同じように床から覗くエンジン室。2サイクル8気筒のディーゼルエンジンが2基設置されていて4800馬力、48トンの推力を発生させた。
科員食堂。当時の冷蔵庫も残している凝りようで、ここは展示スペースになっている。
科員用の調理室。さすがに戦前の船だけあって、木製を多用した造り。ここには調理用の蒸気釜、電気式パン焼き機の他に豆腐製造機まであったそうだ。
調理室とはわざわざ分離された流し場。食器だけでなく野菜を洗うのもここだったそうな。調理関係は12名が従事していたらしい。全乗員が130名程らしいので、1割が食事を作っていたことに…
(その5)(その7)
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