遠州鉄道トレインフェスタ2007
(その3)
http://www.entetsu.co.jp/

2007年11月3日(土)
最後は工場内の見学だ。ここも普段はなかなか入れない場所だ。各所で車両の部品や検査器具の紹介があった。
まずは車輪。説明書によると重さは約950Kg、2〜4年で磨り減った車輪を削りなおすそうだ。
パンタグラフ。2000系以降はシングルアームになっているので、それ以前の車両のものと思われる。電圧は750ボルト。
電車のモーターNE90型。主に30系車両に搭載されている。出力90Kワット、重量1330Kg。30系は1編成に4つのNE90を搭載している。
同じく電車のモーターTDK8095A型。主に1000系車両に搭載されている。出力120Kワット、重量810Kg。前述のNE90より小型でパワーがある。
実際に工場内には1000系モハ1005が留置されていて、車両各部の説明をしていた。
この車両は現在定期検査中らしい。4年、または60万Kmの走行で、約2ヶ月かけて1編成をバラバラに分解して点検する。
断流器。その名のとおり、電流が流れている回路を直接制御する機器。
逆転器。進行方向を切り替える機器。
制動転換器。加速、減速を制御する機器。
カム接触器。加速、減速等のスピードの調整をする機器。
制御器。運転士の操作により、電車の速度を調整する機器。
1000系の台車ND711型。車輪両側にあるゴム製の軸バネとマクラバリ上の空気バネの2つで電車の振動を吸収している。この車両はモハ1005なので、台車内にモーターが搭載されている。
カーリフター。電車を持ち上げて点検するいわゆるジャッキ。このカーリフターを4台使って電車を持ち上げることができる。
ソーダバス。汚れた電車の部品をこの中に一晩漬けておいて汚れを落とす。
ここからは踏み切りの部品の紹介。かなり細かい部品の説明から動作までが紹介されていた。
西鹿島構内のポイントや車両配置が書かれたボード。アナログで管理をしているところがある意味すごい…
工場の外では自分で動かせるトロッコが置いてありました。
中身は自転車ペダル式で、普段は保線等で使用されているのだろう。
おまけで、駅構外に置かれていた遠鉄の観光バス「ユトリーノ」。その名のとおりゆとりのある車内が売りのバスらしく、車内も見学できる。
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