シテ・デュ・トラン (その1) |
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2014年08月05日(火) |
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フランス最大の鉄道博物館、シテ・デュ・トランはスイスとの国境に近い街・ミュールーズの駅からさらにトラムで15分くらい乗った所にある。 | |
トラムの駅から3分程歩くと博物館の入り口に到着。入り口には1860年製PLM鉄道で使用されていた Bourbonnais 030 TB 2 が鎮座している。こんな古い機関車を野ざらしにしてもったいない…と思ったが、実は館内にはこれより古い機関車がゴロゴロ転がっている。 | |
入口で入場料を払って中に入る。一度経営が傾いて民間に運営を委託してから改装が行われ、中はきれいになっている。 | |
まずは鉄道と休日というコーナー。最初に見えるのは外観も特徴的な1936年製 XM 5005。ミシュリーヌと呼ばれるフランスのタイヤメーカーミシュランが開発・製造した気動車だ。タイヤメーカーのミシュランが鉄道車両を製造していたとは知らなかった。しかもこの列車、車輪にはゴムタイヤを装着し通常のレールでガイドをするという現在の一部地下鉄に使用されている技術の元になっている。 | |
昔の水飲み場かな?こんなものまで保存しているのはびっくり。その凝ったデザインも素敵だ。 | |
次は1911年製のパリ・オルレアン鉄道で使用されていた mixte C5 Dt 14068 荷物・三等合造車。 | |
荷物室側の中も見ることができる。当時、実際に運んでいた荷物も再現されている。 | |
この車両は中に入ることもできる。まずはトイレと個室側。便座が木でできていて、タオルやトイレットペーパーまで再現されている。この時代から個室と開放式座席を混同させていたようだ。 | |
こちらは開放式客室。当時の旅行鞄まで再現展示されている。この時代はまだ、座席毎にドアが設置されている。 | |
ここからは鉄道と山のコーナー。PLM鉄道で使用されていた1901年製 Z209 荷物車。第三軌条方式の電車の制御車。 | |
車内に入ることはできないが中を見ることはできる。何故かキッチンが用意されている。 | |
登山列車で利用されていたらしく、荷物室内には荷物のスキーが展示されていた。 | |
1902年製、PLM鉄道で使用されていたETF420。貨車なんだろうが、かなり高い位置に運転席が設置されている。 | |
1909年製、パリ・オルレアン鉄道で使用されていた雪かき車 Chasse-neige ZRI Aurillac とそれを後押しする1921年製 141 Mikado 5452。蒸気機関車自体に雪かき車を合体させたような車両で、これで山岳路線の雪かきを行っていた。 | |
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