かかみがはら航空宇宙博物館11
(その5)

2011年01月30日(日)
航空宇宙技術研究所VTOL実験機フライング・テストベッド。日本で唯一の垂直離着陸実験機で1970年に垂直離着陸に成功した。JR100エンジン2基を使うリフトジェット式VTOL機。
川崎BK117型ヘリコプター。川崎重工がMBB(現ユーロコプター社)と国際共同開発した機体。展示機は地上試験に用いられた機体で、実際には空を飛んでいない。
こちらも同じくBK-117。中型ヘリコプターという位置付けで、国際共同開発された機体としては初めて日本で形式証明を取得した。展示機はGPSとFBWの実験機で1999年から2000年までの間、飛行実証試験に使用された。
川崎KHR-1リジッドローター実験ヘリコプター。川崎重工が独自に開発した板バネ式リジッド(無関節型)ローターをKH-4に搭載した実験機。この実験で良好な安定操縦性と広い重心範囲が実証され、このローターをベースにKH-7ヘリコプターの開発が進められたが、オイルショックの影響で中止となった。しかしその後これらの実験結果はBK117やOH-1等の開発に大きく寄与した。展示機は2000年に復元されたもの。
川崎ベル式47G3B-KH4型ヘリコプター。川崎重工がベル社の47G3B型を元に多用途性を増すためにキャビン、中央フレーム、燃料タンク等を全面的に設計し、改造後は4人乗りとなり航続距離も増大した。主に警察、報道、農薬散布、人員輸送、物資輸送等に使用された。部分改良されたヘリコプターとして、日本初の運輸省航空局の形式証明を取得した。
ヒューズ・OH-6J小型観測ヘリコプター。川崎重工でライセンス生産が行われた。展示機は陸自で使用されていたOH-6Jを1990年から1992年のあいだに防衛庁技術研究本部の新ローターシステム実験機に使用された。後にこの結果を元にOH-1の開発に大きく貢献した。
XOH-1観測ヘリコプターのモックアップ。日本初の純国産ヘリコプターOH-1開発のためのモックアップ。OH-1は陸自のOH-6観測ヘリの後継機として開発された。
こちらはヘリしみゅうれーたーに使われていた機体。細かい部品も一緒に展示されていた。
(その4)(その6)
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