14タイ王立空軍博物館
(その8)

2014年01月02日(木)
こちらの建物はヘリを中心に展示されている。3年前と比べると少し展示物が入れ替わっている。まず最初はイギリス・ウェストランドエアクラフト社製WS-51ドラゴンフライ。元はアメリカ・シコルスキー・エアクラフト社のR-5のライセンス生産だ。
先ほどのドラゴンフライの元となったアメリカ・シコルスキー・エアクラフト社のR-5。ただし展示の機体はYR-5Aという変わり種で26機しか製造されなかった派生タイプ。
同じくアメリカ・シコルスキー・エアクラフト社製のH-19Aチカソー。アメリカでは1951年に採用された初期のヘリ。後のS-55の原型となるモデルだ。タイでは6機のチカソーが導入され、1機あたり当時の価格で152,150ドルしたそうだ。
同じくアメリカ・シコルスキー・エアクラフト社製のH-34チョクトー。S-58と同じなのだが、アメリカではH-34という名前で採用されており、ここでの解説板でもH-34になっていた。タイでは1963年から1969年という比較的短い期間13機が運用されただけだったが、1964年と1966年の2回国王の輸送を行ったそうだ。
国王が乗るには粗末だが、確かに軍用ヘリなのにクッションが敷かれていたので扱いは別格だったのだろう。ちなみに外されたドアが機内の奥に押し込まれているのが見える。
さきほどのH-34と同型のアメリカ・シコルスキー・エアクラフト社製のH-58T。T型はエンジンをP&WカナダのPT6Tに換装したタイプ。タイでは1978年に18機導入された。エンジンを従来のピストンエンジンからガスタービンエンジンに換装したので、そのための「鼻」が特徴だ。
内部の様子はH-34と殆ど変らない。
アメリカ・カマン・エアクラフト社製H-43Bハスキー。交差双ローター式という珍しい推進装置を持つのが特徴。展示のB型はA型のエンジンを換装し三座化したものに救難装備を設置したもの。
(その7)(その9)
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