ソミュール戦車博物館
(その18)

2014年08月04日(月)
1952年、アメリカ製 M47 パットン主力戦車。第一世代にあたる車両で、M46パットンの後継、M48パットンはこの後継というややこしい名前の戦車。アメリカの同盟国に広く輸出され、印パ戦争、第三次中東戦争、キプロス侵攻、ユーゴ内戦等で活躍した。
お次がその後継の1953年、アメリカ製M48パットン主力戦車。この戦車の後継もM60パットン…この車両も広く輸出され、様々な実戦を経験していて、未だに現役で活躍している国もある。
まぁ予想はしていたけど…1978年、アメリカ製 M60 A3 パットン主力戦車。ここまでやるなら、是非M46も展示して欲しかったが…一応この車両でパットンシリーズは終了となっている。元々は次期主力戦車が登場するまでの中継ぎとしてM48から改良された車両だが、肝心のMBT-70計画が頓挫して長期間使用される事になった。アメリカでは1991年の湾岸戦争まで現役で運用され、その後各国では未だ現役の国も多い。後継はM1エイブラムス。
1950年、ドイツBMW社製 R50。ドイツ陸軍、フランス陸軍で使用されていたバイクらしい。
1963年、ドイツ製駆逐戦車、カノーネンヤークトパンツァー。第二次大戦中にドイツ軍が多用した駆逐戦車の思想を色濃く反映した車両で、特に4号突撃砲の影響があると言われている。
1964年、ドイツ製レオパルド1主力戦車。第二次大戦後、西ドイツが初めて開発した主力戦車で、第二世代戦車にあたる。陸軍王国ドイツの系統に恥じない車両で各国に輸出され、2003年まで活躍した。
当然次はレオパルド2、1978年ドイツ製。レオパルド1の後継戦車として誕生した第3世代の主力戦車で、その汎用性の高さからヨーロッパ各国に輸出されている。今でもドイツ陸軍では第一線の主力戦車だが実戦経験は無いとされる。
1968年、カナダ製リンクス装甲兵員輸送偵察車。M113から派生した車両で、この車両は指揮車らしい。
1970年、イギリス製 FV101 スコーピオン軽戦車。1982年のフォークランド紛争、1991年の湾岸戦争で使用され、イギリス陸軍では1994年に全車退役した。
1952年、イギリス製 FV603 サラセン装甲兵員輸送車。イギリスが北アイルランド紛争に投入している。
1956年、フランス製EBR ETT装甲車。これは前後が対象ではない兵員輸送タイプ。
スウェーデン製 PBV301 装甲兵員輸送車。元々はStrv m/41 軽戦車から改造された車両だが、そのStrv m/41 は 1939年から製造されているチェコスロバキアのTNH戦車のライセンス生産というのだから、からり古い歴史を持つ。1950年代末に改造され、1990年代まで使用されたというのだから驚きだ。
建物の奥にある子供たちの遊び場。だがさすがそこは戦車博物館、遊び道具は本物の戦闘車両だ。
1955年、フランス製 ELC EVEN 軽戦車。良く知らない戦車だが、すごいデザインだな…
解説板がなくて良く分からなかった装甲車。中に入れるのが良い。
(その17)
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