ル・ブルジェ航空宇宙博物館
(その16)

2014年08月06日(水)
1946年、ルネ・ルデュックが設計したラムジェットエンジンの実験機・ルデュック010。世界で初めてラムジェットエンジンで飛行した機体で、開発自体は戦前から行われていた。ミサイルみたいな形だが立派な有人機で、側面に丸窓が配置されている。この010は最初に製造された実験機で、この機体自体はラムジェットエンジンによる飛行を行っていない。下にあるのは恐らく空中に輸送したSE-316ラングドック輸送機の一部。
1954年、同じラムジェットエンジンの実験機・ルデュック022。ルデュックシリーズの最終バージョンで、スネクマアター101D-3ターボファンエンジンを追加し、自力で離陸とラムジェットエンジンを作動させる速度にまで到達可能になった機体。独特のスタイルは相変わらずだが、コクピットに一応正面が見れる窓が装備されるようになっている。
ルデュック022のコクピットの風防らしい…
1957年、ノール社製ノール1500グリフォン02。これもラムジェットエンジンの実験機で、この機体1機のみ製造された。離陸用のターボジェットエンジンも搭載していて、デルタ翼にカナードを装備する。まぁここのゲテモノ機の中でも極めつけで、太った下腹はラムジェット用のインテークだ。
1967年、シュド社製 S178 ルディオン。これも垂直離着陸実験機だが、エンジンはなんとロケットエンジン。
1957年、スネクマ社製 C400 P2 Atar volant。これも垂直離着陸の実験機だが…翼もなにもないので、ただ単純に上に浮き上がることしかできない機体。
C400の後継でお笑い機?として名高いC450の部品らしい。C450自体は実験の失敗で機体は失ってしまった。
1962年、シュド社製 SE3210 01 Super Frelon。1963年にヘリコプターとしていくつかの世界記録を作った機体らしい。
管制機器?
(その15)
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