18ミュージアム・オブ・フライト
レストレーションセンター
(その1)

2018年04月08日(日)
ゲートガードとしてこの建物の入口に鎮座しているのはリアジェット23。リアジェットのリアは後部配置エンジンの意味では無く開発した人の名前。元々はスイス人の起業家・ウィリアム・リアさんがスイス空軍向けに地上攻撃機P-16を開発したものの正式発注には至らず、その機体設計を流用したリアジェット23をアメリカで販売するためにSAAC社を設立した。現在のビジネスジェット機の先駆け的存在で、原型初飛行は1963年。
ここは本館のミュージアム・オブ・フライトに展示するための機体を、展示前に整備・レストアする場所。それでも入場料5ドルを払えば中を見学させてもらえる。本館に比べて来館者は極端に少ないらしく、この日は私以外のお客さんを見なかった。最初は受付のお爺ちゃんが暇なのか、丁寧に中の機体を説明してくれた。
これは本館にも展示されていたフライトシミュレータ。解説がないので型番までは分からず。その他降着装置や雑多な展示が並ぶ。
ラジアルエンジン(星型エンジン)の仕組みを学ぶ為の模型らしい。航空学校とかの教材かな?
多分なんかの爆撃機の銃座。
レンジャーXV-770-7・520馬力エンジン。フェアチャイルドが開発した空冷倒位V型エンジンで、戦時中に採用されたV型エンジンでは数少ない量産モデル。-7型はベル社の試作軽戦闘機・XP-77に搭載された。XP-77自体2機の試作機しか生産されなかったので、貴重な現存エンジンだ。
プラット・アンド・ホイットニー・R-1830-9・ツインワスプエンジン。-9型は950馬力で1937年にセバスキー社のP-35に搭載された。
多分デ・ハビランド社のジプシーエンジン。空冷直列4気筒エンジンで、有名どころではデ・ハビランドのタイガー・モスに搭載された。
1910年製のカーハムエンジン。カーハムさんはアメリカ人の航空機や航空エンジンのエンジニアで、このエンジンはライト兄弟のエンジンと似た構造らしい。
ライト・イスパノスイザ・モデルHエンジン。詳しくは良く分からないが、V-8エンジンでアメリカ陸軍で1919年に使用されていたものらしい。
その他、もう良く分からないエンジン達。ここは無料のエントランスなのだが、既にここも倉庫のように無数の部品類が転がっている。
(その2)
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