18フライング・ヘリテージ・コレクション[別館]
(その8)

2018年04月08日(日)

M48A1・パットン中戦車。第二次大戦後の代表的な第一世代戦車。朝鮮戦争には間に合わなかったがベトナムではアメリカ陸軍装甲部隊の中核を担った。

本館にもM60「パットン」があったが他にも「パットン」の名を冠する戦車はM46, M47と計4種類もある。西側同盟国にも多数輸出され、総生産台数は2万台を越え長らく現役で使用された。
A1型は新型の操縦席ハッチと12.7mm M2重機関銃の操作を車内からできるようにしたタイプ。この車両もヨルダンの戦車博物館からの寄贈だ。
M55 8インチ自走式榴弾砲。M53 155mm自走カノン砲をベースに1950年代に開発され、ベトナム戦争にも投入された。

ボルグワーナー・LVT-3・ブッシュマスター。所謂上陸用舟艇で様々な派生型が生産された。LVT-31944年にエンジンを側面に移動しランプドアを後部に設置したタイプ。初任務は沖縄戦で戦後の標準モデルとなり、朝鮮戦争での仁川上陸作戦にも使用された。

LCVP。これも上陸用舟艇の一つ。アメリカの上陸用舟艇としては有名で、LCVPと言えばこの艇を指すことが多い。アンドリュー・ヒギンズさんがが設計し自身のヒギンズ・インダストリーで生産されたが各社でライセンス生産され、2万隻以上が製造された。

オードナンス・QF 17ポンド対戦車砲 Mk.1。第二次大戦中にイギリスが開発した優秀な対戦車砲。開戦時は2ポンド砲、次に6ポンド砲が配備されたが、ドイツ戦車の進化に対応できなくなり1942年に投入された。この砲はオーストラリアで製造された。
PaK 4075mm対戦車砲。50mm PaK 38の発展型として1939年にラインメタル社で開発されたが、開発優先順位の低さから実戦投入は遅れた。独ソ戦において遭遇したT-34KV-1, 2にはPaK 36Pak38では威力不足で、急遽投入が急がれ大戦後半のドイツ軍の主力対戦車砲となった。
フォルクスワーゲン・Type82 Kfz.1・キューベルワーゲン。ポルシェ博士が設計した元々有名な民間用のビートルをベースにした軍用車で、偵察・連絡任務等に広く使用された。

Sd. Kfz. 2・ケッテンクラート。半装軌車だが見てのとおり前半部分はバイクである。ある程度の荷物や兵員を悪路でも輸送することができ、どちらかといえばトラクターに近い扱いだった。変わったところでは通信ケーブルの設置や戦闘機の牽引にも利用された。戦後は多くの車両が農業用トラクターとして再利用された。

Sd. Kfz78トンハーフトラック。後で出てくるドイツの88mm砲の牽引車としても有名。イタリアにも多く輸出され、今まで馬で牽引していた重装備をこの車両が代替した。

Flak 3788mm 対空砲。大戦後半に連合軍が航空優勢を確立した後も、地上からこの砲が連合軍の爆撃機や戦闘機を多数撃ち落した。この砲は占領下のチェコスロバキアのピルセンにあるスコダの工場で製造され、その後何故かスペインで発見された。

ノルマンディ上陸・D-Dayの時に使われていたアメリカ国旗。LCT-595に掲揚されていたもの。
二次大戦時にナチス・ドイツが利用していた暗号機。軍だけでなく鉄道や通信でも広く使われその機密性は高かったが、連合軍は戦時中にエニグマの解読に成功していた。しかしそれを知らないナチス・ドイツは終戦までエニグマを使い続けた。
(その7)
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