加悦SL広場
(その5)

2013年08月12日(月)
重要文化財に指定されている123号蒸気機関車。復元された加悦駅のホームに大事に展示されている。イギリスのロバート・スティーブンソン社の1873年製。1874年に開通した大阪〜神戸間で活躍し、1915年に島根県の簸上鉄道に払い下げられた。その後、加悦鉄道が操業する際に購入されて2号機となり、1956年まで稼働した。
運転台もきれいに整備されている。中への出入りも自由だ。
2号機に連結されているのがハ4995形。いわゆる「マッチ箱」と呼ばれた日貫通型の古典車両で1935年に廃車された。1970年に修復工事を行った。
車内はとてもレトロな造り。
1261号機関車。簸上鉄道が2両発注したうちの1両。1943年に大江山ニッケル鉱業に譲渡され、加悦鉄道に編入された。加悦鉄道では加悦駅と大江山鉱山を結ぶ専用線で使用され、1967年まで稼働した。
こちらの運転台も良く手入れが行き届いている。
1261号機に連結されているのがハフ3形。1869年・ドイツ製の木造緩急車で、元は九州鉄道が発注したもの。1922年に伊賀鉄道に払い下げ、1927年に加悦鉄道に譲渡された。1970年の大阪万博に出品された経歴を持つ。産業遺産に認定されている。
こちらは客室側の内部。ロングシートが並ぶ。
緩急室側。緩急車の名のとおりブレーキハンドルが目立つが、それ以外は特にこれといったものがないガランとした車内だ。
(その4)(その6)
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