銀河

銀河(101)
2008年01月18日(金)〜01月19日(土)
東京 23:00 → 大阪 07:18
A寝台・上段
この春で廃止が決定した夜行寝台急行「銀河」。何十年も走り続けてきた伝統のある列車が廃止されるのは寂しい。ホームに上がると、既に列車は入線していた。
そのうち機回しを終えて先頭にEF65が連結された。ホームにはやはりカメラを持ったテツが沢山いた。
この時間帯、東京駅10番線は夜行列車の専用ホームになる。銀河の後には「ムーンライトながら」が控えている。
ホームの列車案内札。これが掲げられているのも後わずか。
今回のダイヤ改正では、「日本海」も1往復削減される。なので、この「銀河」も含め、客車の開放式A寝台は消滅することになる。
開放式A寝台の特徴の一つ、喫煙コーナーを外から見たところ。
もう一つの特徴が、上段寝台に設けられた「のぞき窓」だ。同じ二段式寝台でもB寝台には着いていない。
今後この車両はどうなるのだろうか?しばらくは予備車として残るのだろうが、しばらくすれば形式消滅することになるのだろう、残念。
写真は下段寝台の頭側。今回は上段寝台を予約したので、お客さんが来る前に下段寝台の様子を写真に撮っておいた。
同じく下段寝台の足元側。こちらには布団が置かれている。
こちらは私の寝た上段寝台側。車両の丸い断面が良くわかる。頭側にはライト、鏡、のぞき窓、枕が配置されている。
こちらは足元側。上段に乗る時のハシゴはこちら側についている。下段とは逆に、ハンガー、スリッパ、浴衣は布団と一緒に足元側に置かれている。
カーテンを閉めるとこんな表示が。確かにこの部分をめくると直接エアコンの送風が吹き込んでくる。
上段から通路を見た様子。通路は狭いうえにハシゴがはみ出しているので、人がすれ違うのにも苦労する。
深夜のA寝台の様子。減光されていて皆寝静まっているようだ。
深夜になってから車内探検へ。これはA寝台の洗面所。多少リニューアルされてキレイになっている。
こちらはトイレの入り口。様式、和式と2つ用意されている。これらの施設は大阪寄りに配置されている。
東京寄りの入り口付近には喫煙コーナー等が用意されている。客室ドア近くにはシャッターの降りた「物置」と書かれたスペースがある。
この物置は本来どのように使っていたのだろうか?使っていないなら、客用にスーツケースや大型荷物を置くスペースにして欲しいものだ。現にこの日は、折り畳みの自転車を更衣室に入れている輩がおり、更衣室が使えなかったし、私も小さいながらスーツケースがあったおかげでベッドを狭く使わなければならなかった。
A寝台には車掌室もある。物置との間には消火器が2本も用意されていた。
開放式A寝台の一番特徴的な設備はこの喫煙コーナーだろう。椅子は寝台のとほぼ同じもので、大型の机も用意されていて気分転換には良い。だが、東京〜大阪間では距離が短すぎてあまり使う人はいないだろう。天井には空気清浄機も設置されており、タバコ臭さは全くなかった。
喫煙コーナーの裏側にはA寝台専用の更衣室がある。それなりに広々しており鏡や小物を置く台なども用意されていて便利そうだが、先ほども書いたとおり自転車が置かれていて利用することはできなかった。
たばこも吸わないのに喫煙コーナーでまったりしていると、地元浜松駅に到着。時刻表上では停車しないので、運転停車だろう。初めて知った。
大阪に到着直後の朝のA寝台の様子。電気が点けられ乗客が降りた後の雑然とした車内の様子が伺える。
東京〜大阪間はEF65PFがずっと1台で牽引。特にヘッドマークも掲げられていないが、銀河が廃止されると、このEF65の定期列車もなくなるということかな?
乗客を降ろした銀河は足早にホームを出発していった。
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