16摩周丸
(その5)

2016年01月10日(日)
最後に4階の操舵室へ向かう。途中の階段にも色々な展示がある。
当時の無線室は機材もそのままに残されている。ここの無線装置は今でも現役で使えるそうだ。
「ブラタモリ」でタモリが訪れた時の写真が飾られていた。この回の放送は私も見ていて、楽しそうなタモリが印象的だった。
いよいよ操舵室へ。ここの神棚は今でも毎日清められているらしい。
最近軍艦の艦橋ばかり見ていたので、久しぶりに見る民間船のブリッジは広くて明るく感じる。
本来は船外で点灯されている左右識別灯。今でもきちんと右の緑色、左の赤色が点灯している。ちなみに飛行機の翼端灯も船と同じだ。
ブリッジと無線室の間に海図台がある。いつも同じ航路を走る連絡船でも海図は大事だ。
海上レーダー。コンパス甲板のレーダーマストにある回転アンテナから電波を発生させて陸地や周囲の船舶を探知し、ディスプレイに表示させる。今は青函航路運航当時の様子を再現した表示が映し出されている。
操舵装置。今でも計器は動いているらしく、ハンドルを回すと舵角のメモリがきちんと動く。
その他ブリッジ中央にある装置群。
上からぶら下がっている基準コンパス(磁気コンパス)。決まった航路を進む連絡船とはいえ重要な装備だ。
上部コンパス甲板と直接話すことができる伝声管。これだけ電話が装備されているのにこういうものが装備されているのは、非常時に電源が落ちた時のことを想定しているからだろう。
緊急投錨用の操作スタンド。その隣にあるのは磁気コンパス。他の設備と明らかに違和感があるのだが、当時のものかどうかは不明。
ブリッジのど真ん中にあるのは、出入港時の船長の定位置。やはり一番眺めの言い場所だ。
ジャイロコンパス。側面のカバーが切り取られていて中が見えるようになっているが、肝心のコマがどれなのかは分からなかった。
当時は仕事中でも喫煙して良かったんでしょうかね?列車内に設置されていたのと同じ灰皿が取り付けられていた。
外を見ると船首部分と函館山が見えた。
(その4)
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