14交通科学博物館
(その8)

2014年03月29日(土)
第7室は空と海、鉄道以外の陸の交通機関の発達の紹介。
船舶関係の展示。さすがに本物の展示は少なく模型が中心だった。
こちらは航空関係の展示。意外と貴重なものが多い。
フランスのル・ローンC型エンジンを、日本で1916年に島津ローン式エンジンとして国産化したもの。甲式3型戦闘機(ニューボール24C1)で使われていた。展示のエンジンは1922年に東京瓦斯電気工業が製造したもの。
コンチネンタルO-470-11型エンジン。元々アメリカ製のエンジンを国産初の水平対向エンジンとして1958年に富士自動車が開発したもの。展示のエンジンは耐久試験に使われた1号エンジン。セスナL-10バードドッグのエンジンに使われていた。
フランス製イスパノスイザエンジンを国産化したもので1920年代を代表するエンジン。三菱内燃機製造製作で、10式艦上偵察機等に搭載された。
1915年ドイツ製マイバッハHSLu型。有名のツェッペリン等飛行船用のエンジンとして開発された。日本でもN-3型方向線にも同系列のエンジンを搭載していた。
有名な史上唯一の実用ロケット戦闘機、ドイツMe163コメートに搭載されていたワルターHWK509A-2r.ロケットエンジン。これはMe163B型に搭載されていたもの。
J-01型ターボジェットエンジン。1954年に戦後初の国産ジェットエンジンとして日本ジェットエンジンが製造したもの。このエンジンを基にJ-3型エンジンが1960年に実用化した。
戦時中の日本を代表するエンジン、ハ45型「誉」。このエンジンは戦後に旧中島飛行場に廃棄埋設されていたものらしい。
1944年イギリス製ロールスロイス・ダーウェント5型ターボジェットエンジン。イギリス初のジェット戦闘機、グロスター・ミーティア4型に搭載されていた。東大工学部が所蔵していたものらしく、戦後実験用に輸入したものだろうか。
川崎航空機製造が1953に製造したKAL-1。戦後の航空再開時に2機作成されたうちの1号機で、川崎社内の連絡機として使われていた。ちなみにもう1機の2号機は当時の警察予備隊に納入され、各務原航空宇宙博物館に保存されている。
アメリカ・エアロコマンダー社・680F。JA5075の登記ナンバーがある「東風」号。朝日新聞社が1961〜1982年までの間取材用に使用していた機体。
(その7)(その9)
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