18ナイトジェット
(その1)

NJ491
2018年01月02日(火)〜2018年01月03日(水)
ハンブルク中央駅 20:29 → ウィーン中央駅 08:19
スリーパーキャビン(シャワートイレ付き個室)
ドイツ観光はここまで。ここからは夜行列車に乗って国境を越えてオーストリアのウィーンを目指す。駅の案内表示は編成表や停車位置も書かれていて、日本並みの親切さだ。
このナイトジェットは初めて乗るが、元はDBのシティーナイトライン。DBが赤字続きのCNLから事業撤退を表明し、一時期西ヨーロッパに夜行列車が全廃される可能性があったのだが、その事業をOBBが引き継いでくれたおかげで、こうやって夜行列車の旅が楽しめる。
車両は殆どCNL時代のまま。個室車は微妙に壁がカーブを描いていたりして独特の姿をしている。
今晩のお宿はこの部屋。最大3人で使う事ができる。
入口付近はこんな感じ。頑丈な鍵が2つに非常ボタンが沢山あり、安心感がある。
この車両の案内図。複雑な部屋配置が良く分かる。
これは緊急時等に車掌と直通で話せる装置。ところが検札に来た車掌は英語が殆ど話せないようだが、緊急時役に立つのだろうか…
さていよいよ部屋に入る。かつての日本のA寝台個室と同じような広さだが、新しくデザインも斬新だ。
個室寝台には様々なアメニティを用意して他のクラスと差別化が図られている。
これは明日の朝食メニュー。朝食は乗車料金に含まれている。この中から決められた数量だけ欲しいものにチェックを入れて車掌に渡すと、翌朝部屋まで朝食を届けてくれる。追加料金を払えば、決められた数量以上に頼むこともできる。
寝台は最大3段になるので窓側には梯子が掛けられている。
ちょうどバスルームの上側が大きな荷物置き場になっている。これなら大きなスーツケースも乗せるのにスペースは十分だが、なにせ高い位置にあるので重いと乗せるのが一苦労だ。
2段目、3段目のベッドはこんな感じで壁に仕舞われている。
ベッドの下には読書灯も付いている。
それにプラスして壁の隅にも読書灯がある。
個室車でもこの部屋は一番高いシャワー・トイレ付きの車両。ところが使おうとしたらトイレは使えるのだがシャワーの水が全くでない。検札に来た車掌に文句を言ったのだが英語が殆ど通じずしかも今日はどうやら満席らしい。なので共同のシャワールームがあるからそこを使えと言う。もちろん料金の返金もない。
最初バスルームに入るとこの不思議な中に浮いた洗面台がある。
実は手洗い専用の蛇口というのは無く、シャワーがその役割を兼ねている。合理的で省スペースを上手く生かした発想だとは思うが、今回のようにシャワーの水が出ないと、手を洗うこともできなくなってしまう。
トイレットペーパーやヒゲそり用のコンセント等がコンパクトに纏められている。
使えなかったシャワー。トイレとは一続きになっているので、使用中はカーテンで仕切られるようにできている。アメニティも豊富に用意されている。
タオルも用意されている。
シャワーのある位置とトイレのある位置の中間にあるこの棒。初め何のためのものか分からなかったが、シャワー使用中に横に倒し、列車が揺れた時に支えにするためのものだった。
(その2)
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