14ベルギー王立軍事歴史博物館
(その12)

2014年08月03日(日)
ここまで殆ど全て航空館の解説だったが、少しだけ本館の方の見学をする。ここは第二次大戦コーナー。
フランス、シトロエン社製P19。軍用車両らしいが良く分からない…
珍しいベルギー製の対戦車砲、ロイヤル・キャノン・ファウンドリー社製のFRC 47mm M 1932。
さきほどの47mm FRC 対戦車砲を搭載し、イギリス・ヴィッカース・アームストロング社製の装軌式軽牽引車「軽ドラゴン」に搭載したベルギーオリジナルの対戦車自走砲T-13。
同じくロイヤル・キャノン・ファウンドリー社製のFRC 120mm M 1931 対戦車砲。
第二次大戦中、連合国、枢軸国を代表する偵察車両が並んで展示されている。まずは連合国側のイギリス、デイムラー社製偵察車、ディンゴ Mk.2。ベルギーでは1961年まで憲兵隊等で使用された。
次は枢軸側のドイツ、キューベルワーゲン。ポルシェ博士の開発した有名なフォルクスワーゲンの軍用版ともいえる車輛。解説板が無いので来歴等は分からないが、ナンバープレートにはSSのマークが入っている。
ここは博物館のドーム部分になっている構造が良く分かる。要塞を再現した展示もあった。が、実際には要塞は電撃戦で回避されたので、ほとんど役に立たなかったんだけど…
ここにも展示、スピットファイア。多分Mk.9かな?戦後ベルギーで使われていたとはいえ、イギリス意外でこんなにスピットが展示されているのも珍しい。
こちらもお馴染み、ドイツのV1飛行爆弾。これもあちこちの博物館で見ることができる。
ソビエト製M-30 1938年型122mm榴弾砲。
独裁者という意味では共通点はあるが…ソ連のスターリンは一応連合国だったんだから、ヒトラーやムッソリーニと一緒に展示するのは少し可哀そうな気もする。まぁやったことは似たり寄ったりだけど。
当時の街の様子を再現した展示。実機やマネキンを使って臨場感を出している。左の人はチャーチルですかね?
ここで意外な展示物が。写真の人物はドイツのクルーゲ元帥で、彼が来ていたコートらしい。なんて貴重なものが…
第二次大戦中の車で、ドイツの侵攻により非難する人々というテーマに展示されていたもの。
同じく車の展示。戦争に関する展示がメインだからか、車自体の解説はなかった。
さきほど出てきたT-13の元になった軽ドラゴンだろうか?解説がないので良く分からない。
これも同じく解説がなくて良く分からない。見た目は随分旧式に見えるけど、こんな薄っぺらい防御板では、治安維持程度に使われたものだろうか?
海軍関係の展示。海軍の展示はその大きさから難しいのだろうが、この博物館はがんばって三軍なんとか均等に展示しようとしている。
イギリス、アームストロング・ホイットワース社製、ホイットレイ爆撃機の尾翼にあった動力式砲塔。
第二次大戦中、ドイツ国内で大量に設置された高射砲塔の再現。これはハンブルグにあった高射砲塔と高射砲らしい。(高射砲の型番は良く分からず…)
大西洋の壁と称されたドイツの海岸防御線の再現展示。といっても展示されているのは小さい砲だけど…
その他、ノルマンディー付近の再現らしい展示。
展示の最後は上陸用舟艇から出て行くイメージになっている。
ドイツ軍が使用した有線遠隔制御の爆弾運搬車両と呼ばれる兵器、ゴリアテ。
最後にノルマンディの上陸阻止用の障害物を並べて展示。この後、戦争はまだ1年近く続くのだが、それ以降の展示はなかった。
(その11)
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