ホテル・京セラ
和洋室

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2004年3月13日(土)〜3月14日(日)

エレベーターホール
鹿児島にある関連会社の半導体工場を見学する為に会社の同僚と共に訪れた。
このホテルは、関連会社の半導体工場を訪れる人にとっては定宿らしい。

ロビー
なんでこんな辺鄙な場所にリゾートを売り物にしていない立派なホテルがあるのか不思議に思っていたが、この会社以外にも周囲には大手企業の工場がたくさんあるらしく、関係するビジネスマンで稼働率は良いようだ。
見学の後に飲み会があって、ホテルに到着したのは既に22時を過ぎていた。既にロビーは人気が無く閑散としているが、フロントはきびきび対応してくれる。
フロント
部屋はシングルルームを予約していたが、和洋室にアップグレードされていた。室内は白を基調としており、南国らしい暖色系のアクセントが明るく華やいだ印象を与える。
和洋室という名前が表すとおり、ベッドの置かれている洋室のエリアと畳のある和室のエリアに分かれていて、部屋全体としてはかなり広々と感じる。畳のエリアをリビングと考えれば、ホテルとしてはジュニアスイートと名乗ってもおかしくない構造だ。

入るとすぐに仕切りが…
部屋に入ってまず正面に見えるのが和室と廊下をしきる襖だ。入った瞬間は狭いと感じるが、一歩奥に入ると広々としている。
洋室側にあるベッドはハリウッドツインだが、良く見ると部屋の幅とベッドとナイトボードを足した幅がほぼ一緒。つまりツインでもくっつけた状態でしか利用できないようになっている。
幅一杯のツイン
ベッドの幅を少しでも広くすることは良いが、これだとダブルとまったく変わりがない。しかし布団やシーツはツインのままなので、両方のベッドにまたがって大の字で寝る訳にもいかないので、どうにも中途半端な印象だ。
和室側はちゃぶ台にお茶のセット、座布団とテレビが置いてありまるで旅館のようだ。壁の中程に堂々とクローゼットが設けられており、せめてどっちかに寄せればよかったのにと思う。
旅館のような和室
バスルームの部屋に入るとすぐに入口がある。内部はベージュ系でまとめられ色合いは普通だが、洗面所とバスルームがシャワールームのようなガラスで仕切られている。
一見高級そうに見えるが、透明なガラスは少し間違えるとラブホテルのようだ。
バスルームと洗面所の仕切り
シンクは広々していて使い勝手が良いが、アメニティは最小限しか用意されていない。その反対側は独立したトイレになっている。
ミニバーも入口にまとめられているが、部屋の構造上和室側のすぐ隣のはずが襖で仕切られているため、用がある時は一々大回りをしなくてはいけない。
翌朝は快晴で和室、洋室それぞれにある窓からはさんさんと日が差し込んで気持ちが良い。この周囲にはこのホテル以上に高い建物はないはずなのでさぞ景色が良いだろうと思ったが、微妙にせり出した山と生活臭あふれる周囲の住宅が良く見え、絶景というほどではない。
昨晩はすぐに寝てしまったので、ホテルの内部を見てみる。館内は部屋と同様、白を基調にまとめあげられている。廊下の真っ青な絨毯がよりアクセントになっていて、まるで海辺のリゾートのような雰囲気。
印象的な廊下

壮大な吹き抜け
このホテルのメインと言えば、地上から天井までの見事な吹き抜けの空間。東京などでもそうそうお目にかかることのできないような、圧倒的な開放感がある。
しかも天井はガラス張りのドームなので、今日みたいな青空の日にはとても明るく感じる。
天井はガラス張りになっている

ブライダルの案内
その吹き抜けの中心には、これまた一面ガラス張りのチャペルがある。入口でもブライダルフェアをやっていたが、このホテルは婚礼に力を入れているようだ。
とにかくハードウェアは立派、色彩感覚も見事だと思うが、部屋の作りなどはどこか抜けていて、不便に感じる部分が多かったのは残念。
中央にチャペルがある
今回はあまりスタッフと接する機会がなく出張だったということもあるが、サービスのスタンスとしてはあくまでビジネスホテルの延長にあるような印象だ。
確かに周囲の環境で、大都市からのビジネス客だけでもやっていけるとは思うが、これだけ立派なハードウェアを有しているのなら、もう一歩進んだサービスをしてみるとさらにすばらしいホテルなるのではないかと感じた。
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